漆掻き

漆掻き

ウルシ液の採取

漆の製造過程において漆を掻き取る作業を指します。

漆掻き は一般に樹齢10年~15年、直径10cmほどになると掻き取りが始められる。ウルシ液は、樹皮部にあるウルシ液溝から分泌する1種の樹脂である。ウルシの木から浸出したウルシ液(生漆)から水分、雑物(不純物)を除き、薬物を混和して精製したものを、精製漆または焼付け漆とよび、各種の塗料に用いられる。

ウルシ液中には、ウルシオール及び酸化酵素ラッカーゼ及びゴム質を含有し、ウルシオールは、ラッカーゼによって空中の酸素と結んで黒色樹脂状に変わる。ウルシオールの含有量の多いものほど良質のウルシといわれ、日本産ウルシは外国産ウルシより優れている。

 

漆掻きの手順:

1.漆を収穫する: 漆を掻き取る前に、漆を収穫する必要があります。漆を収穫するには専用の道具や設備、樹液を含むウルシ科の樹木が必要です。

2.掻き取り用の道具の準備: 漆を掻き取るための特殊な道具や器具を準備します。一般的には、漆掻き専用のナイフやスクレーパーが使用されます。

3.漆を掻き取る: 樹液が固まった漆を掻き取る作業を行います。専用の道具を使って、樹液を慎重に削り取ります。漆を掻き取る際には、作業者は保護具(手袋、保護メガネなど)を着用する必要があります。

4.収集と処理: 掻き取った漆は適切に収集され、後の加工や製造工程において処理されます。

5.作業場の清掃: 漆掻きが終わった後は、作業場をきれいに清掃し、使用した道具や器具を適切に保管します。

漆掻きは、専門的な技術と知識が必要な作業であり、特に樹液を採取する際には樹木を傷つけないように慎重に行う必要があります。また、漆自体が皮膚に刺激を与える可能性があるため、作業者は適切な保護具を着用することが重要です。

 

漆掻き

 

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