木曽堆朱(ついしゅ)

古き良き伝統の輝き:積み重ねの美「塗趣」

木曽堆朱は、「塗っては磨き、塗っては磨き」という工程を繰り返すことで、独特の「塗趣(としゅ)」を生み出します。

この技法は、幾重にも塗り重ねた朱漆の下層の深みが、研ぎ澄まされた表面を通して浮き出ることが特徴です。木曽堆朱は、彫漆(ちょうしつ)の一種で、特に器の表面が赤色の彫漆器を指します。朱漆を幾層にも塗り重ねて文様を彫り表すことで、その立体的な奥行きと鮮烈な色合いを実現します。堆朱(ついしゅ)は彫漆全般のことを指すほど一般に親しまれていますが、木曽堆朱は、その時を超えて深みを増す輝きこそが、日本の伝統工芸品として高く評価される所以です。技術や職人の手仕事によって、その美しさと質の高さが実現されます。

 

時を超えて輝きを増す魅力

朱色は、古来より魔除けの色、生命の色として、日本人の暮らしに深く根付いてきました。木曽堆朱の鮮やかな色合い(塗趣)は、食卓に華やぎを添え、空間に力強い存在感を与えます。そして、年月を経るごとにその深みを増し、使い込むほどに味わい深い輝きを放つのが、本物の漆の魅力(塗趣)です。世代を超えて受け継ぎ、その変化を楽しむことができるのも、木曽堆朱ならではの喜びと言えるでしょう。

現代の暮らしに息づく、伝統の美

伝統工芸というと、格式高く、普段の生活には取り入れにくいと感じる方もいるかもしれません。しかし、木曽堆朱はその美しい佇まいでありながら、日常の様々なシーンに自然と溶け込む力を持っています。食卓を彩る器として、リビングのアクセントとなる小物入れとして、あるいは大切な方への贈り物として。古き良き伝統を受け継ぎながらも、現代のライフスタイルに寄り添うことができるのが、木曽堆朱の魅力なのです。

古き良き伝統の輝きに、新たな息吹を

木曽の山々が育んだ豊かな木材と、清らかな水、そしてそこに息づく職人の魂が織りなす木曽堆朱。幾重にも塗り重ねられた朱漆は、まるで時を重ねた宝石のような深みと温かみを湛えています。塗っては磨き、塗っては磨く。その気の遠くなるような工程を経て生まれるのは、単なる器ではなく、悠久の時を超えて受け継がれてきた、日本の美意識の結晶です。



木曽堆朱工程

木曾堆朱工程


木曽堆朱 座卓


木曽堆朱 座卓
<木曽堆朱 座卓>

 



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