漆の字源・語源

漆:文明の礎、紡ぐ歴史の輝き

漆の字源・語源は、確定的なものはなく、何れも漆の製法や特性と関連したものと考えられ、漆に関する歴史的な変遷や言語の変化によって複雑に絡み合っている可能性があります。

漆とウルシ

ウルシは学名<verniciflus>であり、樹液ワニスとしても知られています。樹名としてはカタカナでウルシと表記され、古字では「桼」が正しいとされています。

ウルシノキは日本に自生する種ではなく、中国・インド・チベット原産であり、隋唐時代には渡来したとされていますが、中国舜時代以前からの副葬品の出土や、縄文時代の漆器の出土も多く報告されており、日本原産説なども存在します。日本では北海道から本州各地に生育しており、また野生化している場所も見られます。ウルシノキは落葉性の小さな木で、雌雄異株である特徴があります。

別名:ウルシノキ・ウルシノモエ・ウルス・マウルシ・ホンウルシ・アカメ・カブレ・カブレッキ・カブレノキ・オツナム・ナンナム 漆樹・桼・椅・七・七木・続命筒など。

さんずい氵に七木と書いて<柒>:シツ・うるし。漢数字の七。ちなみに、当webサイトURLのkakumaru7の<7>はこの<七=柒>を表します。

この樹木の幹や枝から得られる樹液が漆であり、この樹液を原料として漆器や漆塗り工芸品を製作する際に使用されます。

漆の木から得られる樹液は、発酵させたり特殊な加工を施すことで、漆器や漆塗りの原料となります。漆は耐久性に優れ、表面を覆うことで美しい光沢をもたらすことができます。しかし、ウルシノキ自体やその樹液は人にとって毒性を有し、漆かぶれ(接触性皮膚炎)等の原因となりますので、漆を扱う際には注意が必要です。

漆器や漆塗り工芸品は、ウルシノキから得られる漆を素材として、職人の手によって丁寧に作られることで、日本などの伝統的な工芸品として愛されています。

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漆の字源・語源

 

 字源・語源は諸説

漆の字源・語源は、桼:木の字に点を加え、幹から液が滴り落ちる形を示す篆字から転じたもの、後世に水をつけて、漆としたので桼が正しい。日本で何時の頃からウルシと読ましたかは不明であり、ウルシ液を塗料としたことは、孝安天皇(皇紀第6代:紀元前BC392年)の時代にすでにウルシ液を用いて器物に塗り、その職をとる子孫が朝廷に出仕し漆部(ヌリベ)の姓を賜り漆工を統率した。

 

漆の字源・語源

和名ウルシの読みについても諸説ある

和漢三才図鑑には和名宇留之、うるはしの略とある、宇は潤いにして潤沢あるをいい、宇留志とはその物を施し潤沢色彩あらしむる意と、ウル(潤)シ(師)にして、シはハニシ・カタシのシで工作の意、ウルは光沢の意で、この読みは初め光沢を出した工人に与えられた称で、後世転じて材料を呼んだという説がある。

・ウルシは塗汁(ヌルシル)から転じた説

・潤汁(ウルシル)より転じた説

・ウルハシの形容詞がウルシと転じた説

・支那字桼が輸入された当時非常にうるわしく思われたのでウルシと転化した説

何れにせよその読みは大変古くから存在していた。

 

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漆の字源・語源

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