天然漆器と合成漆器
漆器の誤解は、漆器は元来ウルシノキからとれた漆(樹液)を塗り重ねてつくる工芸品や食器のことであり、広義でも漆で塗られた工品全般のことまでを漆器といいます。であるならば、漆の代用品として使用される、合成樹脂、カシュー塗料やウレタン塗料で塗られた商品はどうなのでしょうか?
これを合成漆器と称します。時代の変化とともに、工業用製品として、また使い勝手の良さから生まれた製品でもあります。漆器の線引きは時代とともに広く浅くなりにけり。
天然漆器は貴重ですが、合成漆器は扱いも楽で、強度もあり、はげにくくなどの利点も多く、使い勝手により様々なシーンでご利用いただけます。