本物の漆塗りの見分け方とは?実体顕微鏡とブラックライトで迫る漆器のミクロの世界
漆器を手にしたとき、「これって本当に本物の漆塗りなのだろうか?」と疑問に思ったことはありませんか?合成樹脂塗装との見分け方はなかなか難しいものですよね。
今回は、自宅の「漆Micro Lab(マイクロラボ)」から、ちょっと面白い検証をお届けします。
撮影に使ったのは、ニコンの「実体顕微鏡(SMZ)+iPhone17」の組み合わせと、「365nm+UV透過フィルター・ブラックライト」。お気に入りのガジェットたちを使って漆器の表面をぐっと拡大し、紫外線を当ててみると……肉眼では決して見えない、奥深い表情や塗りの細部がハッキリと浮かビ上がってきました。
今回は、伝統的な「木曽堆朱」と、現代の「ウレタン塗装+UV印刷」を、通常の電灯下とUV照射でそれぞれ見比べてみます。
1. 木曽堆朱(伝統漆器)
【電灯下】
【UV照射(365nm)】
2. ウレタン塗装 + UV印刷
【電灯下】
【UV照射(365nm)】
いかがでしょうか?こうしてミクロな質感やUV照射時の反応の違いを並べてみると、「漆塗りの見分け方」の大きなヒントが見えてきます。
だから何なんだと思われる方・・・
「今回比較した木曽堆朱とウレタン塗装+UV印刷では、365nmのUV照射下において、蛍光や光の吸収の仕方に明瞭な違いが観察されました。天然漆は、光を受けたときにどこか深みのある温かい表情(電球色のようなまろやかさ)を見せるのに対し、ウレタンやUV印刷の現代品は、均一で少しソリッドな冷たい表情(昼白色のようなシャープさ)を浮かび上がらせる。」・・・発光・反応が確認されました。
私たちが日々向き合っている漆のミクロな世界や、見極めのポイントについてさらに詳しくまとめている専用ページがありますので、ぜひこちらも覗いてみてくださいね。
こうしたガジェットを通して見つめ直すと、また新しい漆の面白さが見えてきます。
それでは、今日も良い一日をお過ごしください!
| ※今回の検証は、365nm紫外線下での見え方の違いを比較したもので、これだけで塗膜の材質を完全に断定するものではありません。 |