旅の道具を、もしもの備えに。|独楽蒸すと旅の茶箱の防災活用
旅の道具を、もしもの備えに。
災害への備えとして、食料や水などを用意している方も多いと思います。
そんな「もしもの備え」を考えていて、ふと思いました。
「独楽(ひとり)蒸す」と「旅の茶箱」は、普段使いながら、もしもの備えにもなるのではないか。
一つの道具で「煮る・蒸す」
独楽蒸すは、固形燃料を使って一人分の料理ができる小さな道具です。
もともとは湯豆腐を楽しむための器ですが、その上にセイロを載せることで、使い方が広がります。
湯豆腐をはじめ、鍋で煮る。
セイロを載せて蒸す。
電気が使えない時でも、固形燃料と水、食材があれば調理できます。
レトルト食品などを温めるだけでなく、野菜やシュウマイ、饅頭などを蒸したり、鍋で簡単な煮物や汁物を作ったりと、その時にある食材に合わせて使い分けることができます。
大がかりな防災用品ではありません。
けれども、限られた燃料で「煮る・蒸す」ができ、温かいものを食べられる。
特に寒い時期の非常時には、こんな小さな道具が役立つ場面もあるのではないでしょうか。
固形燃料は身近なところで
独楽蒸すに使う固形燃料は、旅館の一人鍋などでもおなじみのものです。
ホームセンターやスーパー、通販のほか、100円ショップなどでも扱われていることがあります。店舗や時期によって取扱いは異なりますが、比較的身近なところで調達できる燃料です。
普段から何個か用意して、旅の茶箱に入れておけば、必要な時にすぐ使えます。
茶香炉のロウソクも、小さな灯りに
茶香炉などで使うアロマ用の小さなロウソク(ティーライトキャンドル)も、停電時には簡単な灯りとして使うことができます。
懐中電灯の代わりになるほど明るいものではありませんが、普段使っているものが、いざという時には小さな灯りになる。
こうしたものも旅の茶箱にいくつか収めておけば、日常の道具と「もしもの備え」を一緒にしておくことができます。
※固形燃料やロウソクなど火を使うものは、換気を行い、燃えやすいものから十分離れた安定した場所で使用し、使用中はその場を離れないようにしてください。
旅の茶箱を、小さな備えの箱に
|
![]() |
旅の茶箱は、旅の道具をまとめて持ち歩くための小さな箱です。
固形燃料やライター、箸、小皿、手ぬぐい、保存食、ティーライトキャンドルなどを収めておけば、いざという時の備えにもなります。
普段は暮らしや旅の道具として使い、必要な時には防災にも役立つ。
昔の道具には、限られたものを小さくまとめ、自分の手で暮らす知恵がありました。
防災のためだけにしまい込むのではなく、日常で使うものを備えにする。
そんな暮らし方も、「暮らしの樹木文化」のひとつなのかもしれません。
鞠子の樹
蔵出殿|かく丸漆器問屋
